アドラー心理学「愛のタスク」お金と愛情、どちらが大切か

結婚生活で大切なのは、お金?愛情?

たまに見る「究極の選択」。

決着がつかず、なかなかいい話題になることもしばしばです。

しかし掘り下げていくと、人によって様々な意見があり、唯一の答えなんてないように思います。それでも、誰もが納得できる答えがほしいと思ってしまうのは私だけでしょうか。

今回はこれについて本気出して考えてみようと思います。

1.世の人々はどう思ってるのか

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000096733.html

男性250人、女性250人を対象としたアンケート結果がありました。

男性が大切だと思うのは・・・

愛情53%

お金47%

対して女性が大切だと思うのは・・・

愛情52%

お金48%

ほぼ半分に意見が分かれています。しかも、男女では各項目が1%ずつしか変わらないという結果。

愛情派の男性とお金派の女性が結婚する確率は十分にあるということや、現在ご結婚なさっている方の中にもすでに軋轢が生まれてしまっていることもあるのかもしれません。

これが原因で離婚の危機に(いや、離婚まで)なった方がいるのも納得できる気がします。

もう運に任せるしかないのでしょうか。

早急に答えを必要とする問題な気がしてきました。

本敲を見てくださっている皆さんはどちらでしょうか?

反論するつもりで読み進めてみてください。

2.「お金」側の意見で納得するか

「お金こそすべてだ」という意見が聞こえてきても変ではありません。

・そもそもお金がなかったら生活に困窮し、相手を思いやったり尊敬したりする気持ちが湧かないから。

・付き合うなら愛情派だけど、結婚するならお金派だと思うから。

・若いときは顔で選んでしまうが、歳を取れば顔よりお金が大切だとわかるから。

・年々お金の大切さを実感することになるから。

・どんなときでもある程度のお金がないと喧嘩やすれ違いが増えるから。

などなど、たくさんあるわけですが、こちらは現実的な考え方が多いことがわかります。綺麗事ではなく、今目の前にパートナーが居るとしたらどうするか。そんな家族として生活を共にする知恵のようなものが含まれているのかもしれません。

言い返すこともできない納得の論理だと感じてしまいます。

愛情派のみなさんはどう反論しますか?

3.「愛情」側の意見で納得するか

しかし、愛情派はお金派より少し多いわけで。こちらはどうでしょうか。

・相手が楽しく過ごしてくれることが一番で、そのためにはお金も必要だから。

・結婚するということは、一緒に住むということ。お金があっても愛情がなければ続かないから。

・お互いに愛情があれば乗り越えられるが、お金の関係は崩れてしまいやすいから。

・お金があって旅行に行っても、愛情がなければ楽しくないから。

・年齢によって大切さは変わる。子どもがいる時期はお金が大切だったり、歳をとってからは愛情が大切だったり。ただ、すべての年代を通して愛情が基盤になっていると思うから。

いかがでしょうか?

そう言われてみると愛情も、、、。

こちらは感情や、「続く」ことが鍵になっているようです。結婚生活は一緒に歩んでいくもの。だとすると、一時的な関係ではなく、末長く楽しい関係がなければいけないということになります。お金で結ばれた関係が脆いのは、皆さんも経験的にご存知ではないでしょうか?

「でもお金というキーワードがいつも出てきているからやっぱりお金でしょ!」

「だから、その根底には愛情がないと続かないって!」

次第に別れ話に発展しそうな空気になりかねません。

結局議論は白熱しても、最適解は見えてきません。ジレンマを抱く人も出てくるはずです。

答えなんてあるのでしょうか。

4.便利な考え方

「教育の力」(苫野一徳、2014年)という書籍があります。ここにはお金か愛情かという話が書かれているわけではないのですが、それを解決するのに良い考え方が紹介されていました。

それは、「問いのマジック」という考え方です。

簡単に説明すると、

二者択一の選択肢を与えられた場合、人はどちらかを選ばなければならないと錯覚してしまう。しかし、現実は二つしか選択肢がないわけではなく、しかもどちらかを決めなければいけないというものではない。

これが今回のキーワードです。

例えば、よくある恋愛のテクニックで「限定法」というものがあります。

好きな相手をデートに誘うときに成功率を上げる方法としてしられていて、

「来週カフェでもどう?」と聞くと、「ごめんなさい、来週は予定があるの」と簡単に断られてしまいます。

そこで、「来週、カフェAとカフェB、どっちに行きたい?」と聞けば、「んー、Aの方が好みかなぁ」とデートの約束を比較的簡単に取り付けてしまえるという方法です。

これは「問いのマジック」をうまく利用した方法で、予め用意した選択肢を逸脱しないことを前提に話を進めているというわけです。

よければ使ってみてくださいね。

5.解き明かしてみた

本題に戻って、「お金か愛情か」に決着をつけていきましょう。

そもそも論になりますが、これはなぜ二択なのでしょうか。なぜどちらかを答えなければならないのでしょうか。

結婚生活には、お金も愛情も必要だというのは共通理解のもと進められているとは思うのですが、無理に選ぶ必要はあるのでしょうか?

そう、これこそが「問いのマジック」にかかっている状態です。

時にはお金、時には愛情、その両輪があって初めて結婚生活が上手くいく。私としては愛情がほしいと思ってしまうけど、それは今お金のためにしっかり働いているからで、また週末はたっぷりと愛情を感じることにしよう。

と、考えられたらどうでしょうか?

この「お金か愛情か」の二者択一は、判断する人の状況や感情で毎回変わってしまう可能性があり、真理としてどちらかが答えなわけではないのです。

6.他のことも考えてみた

「お金か愛情か」の他に「仕事と私、どっちが大切なの?」というのもよく言われる話です。

「もちろん、君に決まっているさ。」といいながら会社に出勤していく姿を見ると、切なくなります。

たぶん、この問いが出てくるということは、お互いに何かしらうまく行っていないことがあるのでしょう。

では、こちらも「問いのマジック」にかかっているとしましょう。

・婚約指輪を買うために影で仕事を増やして頑張っているのかもしれません。

・今の関係にすれ違いがあるのかもしれません。

・仕事ではこの上なく重要な局面を迎えているのかもしれません。

・あなたのパートナーは上司にひどいパワハラをされていて、仕事のことしか考えられないのかもしれません。

いろんな事情が見えてきたら、お互いの距離が縮まって、もっと幸せに近づきませんか?

おまけでもうひとつ。

「あの人と私、どっちが大事なのよ!」と聞こえてきたらどうでしょうか。

修羅場かもしれません。

「それは問いのマジックにかかっているよ。僕は君が大切さ。でも、彼女も大切にする瞬間があってもいいと思う。どっちかを選ばなければいけないこと自体間違っていない??」

結局リビドーなんでしょうか笑

これは、嘘でも「私」を選ばなければいけない気がしますが、、、 

ここは「問いのマジック」のマジックにかかることも気を付けたいですね。

結論、二者択一を選ばなければいけない決まりなんてないということです。

7.まとめ

世の中は白か黒かはっきりしたい流れにあるのでしょう。なかなかきっぱり言えないからSNSで炎上騒ぎになり、いつしか白VS黒になってしまうことになります。

しかし、根本的に「グレー」という答えを忘れているように思います。

楽しむ分にはディベートで良いのですが、それがいざ現実味を帯びてきたとき、二者択一だけでは上手く行きません。

「どちらか」より「どちら以外は?」ともう一歩高い立ち位置から眺めたいものです。