モテるためにはどうすればいい?
恋愛はいつの時代も人々の悩みの種です。
しかし、モテたとしたら、大きな悩みはひとつ解決に向かうのではないでしょうか。
実は「モテる」を考えはじめると深いんです。
1.なぜモテたいのか
2.モテるためにはモテ学!
3.モテようとするな
4.メタ認知
5.課題の分離
6.誰のため?
7.まとめ
今回は、真剣にモテることについて考えていきます!
1.なぜモテたいのか
そもそも人はなぜモテたいのでしょう。ステータスとしてでしょうか。
それとも性的な関係のため? いや、愛を求めているから?
人によって様々でしょうから、一概には言えないように思います。
どれも間違いではないし、恥ずかしいものでもありません。
しかし、根本的にみると所属感が関わっていそうです。
というのも、人間はひとりでは生きていけません。
なので、古くから集団を形成し、みんなで生きてきたのです。
現代でも、所属感は重要な立ち位置を占めます。
例えば、いじめは所属感を得られないようにする行為だと言えるでしょう。
結果、命を落とすこともあります。
また、家族という集団にも見ることができます。
家庭が大変であれば、子どもが不良になるイメージがありませんか。
それは子どもにとって、家族という本来基盤的な役割をするものが正常に機能していないことが考えられます。
「おれには帰る場所がない!」という所属感の欠如が、世間とうまくやれない不良へと導くのです。
以上のように、所属感は強烈で根元的なものなのです。
恋愛もその一種ではないかと思います。
誰かと特別な2人だけの集団を作りたい。
そして、ずっと繋がっていられる確証と安心を得たい。より強固な繋がりを感じたい。
そんな根元的な欲求だと解釈できます。
そして、人によってその「繋がり」のイメージが異なるのでしょう。
ステータスとしての「繋がり」、性的な「繋がり」、愛という形の「繋がり」などです。いずれにせよ、誰かと繋がっていたいという所属感がキーになってきます。
なぜこんなことを言うのかというと、本来の目的を忘れないことがモテる近道だからです。
これについては後ほど解説します。
2.モテるためにはモテ学!
モテない人にはある共通点があります。
それは、モテることはセンスや才能だと思い込んでいるということ。
「あいつはモテるからいいよな、だって顔がいいから」と、初めから諦めているんです。
いや、違います。モテるには努力しかありません。
確かに努力せずにモテる人はいます。
しかしそれは、たまたまモテるセオリーと一致していたからです。
すなわち、一定の努力次第でモテる人になれるのです。
不特定多数でできるだけたくさんの人にモテるかはわかりませんが、異性から好かれるためには努力を要します。
もはやセンスや才能ではなく学んで獲得するもの、すなわちモテ学だと考える方がいいでしょう。
ちなみに、ホストやキャバクラなど、異性を相手とする人は少なからず好かれる方法を学んでいます。
しっかり勉強として捉える人がいれば、勉強と認知していないけど結果的に勉強している人もいます。百発百中に見える方々も学んでいることは確かです。
3.モテようとするな
モテるためにまずすること、それはモテようとしないことです。逆説的で面白いですね。
なぜかというと、依存すればするほど人は離れていくからです。
自立という例で考えてみます。
自立は、依存しないことではなく、依存先を増やすことだといいます。
一見誰にも頼らないことこそ自立だと思いますが、そうではなく、できるだけたくさんの人に少しずつ頼っていくのです。
なぜなら、人はひとりでは生きていけないからです。
同じように、恋愛については、特定の人だけにモテようとすると依存が強すぎるので重苦しくてその人は離れていくでしょう。
「一回フラれたくらい問題ない、もっといい人いっぱいいるから!」と心から思えたとき、真にモテはじめるのかもしれません。
間違えてはいけないのは、異性をとっかえひっかえ「物」のように見るのではなく、特定の人に依存せず、いろんな人に「頼る」というイメージです。
恋愛はある種、量的な世界なのです。
4.メタ認知
メタ認知という理論をご存知でしょうか。
簡単に説明すると、自分をもうひとりの自分が俯瞰していて、客観的に自分を見ながら自分で自分をコントロールしている状態をいいます。
これはモテるためには大変重要なのです。
例えば、日頃から主観で「かっこいい」と思う服を着ているとしましょう。
街中でも自分のお気に入りの服を着れているので、モテると思うのです。
しかし、他者から見ればどうでしょうか。もしかしたら時代遅れかもしれません。
色がアンバランスかもしれません。骨格に合っていないかもしれません。こういった人はメタ認知をもっと効かせるべきなのです。
「今着ている服は、果たしてみんながかっこいいと思うのだろうか。流行とズレすぎてはいないだろうか。」と、立ち止まって考えてみるのです。
街中では案外「あれ?」と思う人を見かけるように思いますが、それはメタ認知が足りていないのだと言えるでしょう。
必要に応じて、ファッションにおける色の知識や、シルエットの知識、骨格の知識などを習得する道が見えてきます。
また、行動についてもメタ認知する必要があります。
恋は盲目と言われるように、我を忘れて直感的に行動してしまいます。
しかし、その行動こそが意中の相手を遠ざけていることは大いにあるのです。
ここで大切なのが、「所属感」と「依存」です。
好かれたいがために、自分の所属感ばかりを求めた行動をとっていないか。
または、その人にばかり依存していないか。これを立ち止まって考え、行動を変えていくことがメタ認知です。
モテるためには、まず相手の所属感を満たすことを第一に考えること。
そして、自分が相手に依存しすぎないような行動を心がけること。これに尽きると思います。
関わり方が上手な人ほど、相手の所属感と自分の依存度、さらに自分への依存度さえもコントロールしています。
5.課題の分離
課題の分離をご存知でしょうか。
心理学者・精神科医のアルフレッド・アドラーが提唱したもので、「最終的に誰がその責任を引き受けるのか」によって、自分や相手の課題に線引きするというものです。
例えば、「早く勉強しなさい」という親の言葉は良くないといいます。
なぜなら、勉強しないことで責任をとらなければいけないのは子ども自身だからです。
仮に子どもが受験に失敗したとしても、それは親の失敗と捉えてはならないというわけです。
よって、「しなさい」と命令することはできません。もしかしたら、それは「心配」ではなく「おせっかい」なのかもしれないという結論になります。
話を戻すと、恋愛においても課題の分離は有効的に働きます。
相手がどう思うかを気にしすぎることはなくなるからです。
例えば、「この発言で変だと思われないかな」「プレゼントが気に入らず、嫌われないかな」など、自分の行為による結果に怯えなくて済むのです。
自分としては精一杯のことをしたと言えたらいいわけで、もしそれで嫌われようともそれは相手の課題であり、こちらがどうこうできる問題ではありません。
そして、案外気にしない人ほどうまくやっていけることが多いです。
6.誰のため?
所属感について述べたのと似ていますが、自分の行動、行為は誰のためかということを忘れがちです。
自分の気持ちを優先させるがあまり、相手の気持ちをなおざりにしてしまうのは、目的を忘れていませんか?
大切なのは、相手を幸せにすること。
こちらが思う最大の幸福を相手に施すべきなのです。
そこにメタ認知がなければ独りよがりになり、課題の分離がなければお節介になります。
どんな自分の欲求も、相手の顔を忘れては通らないのです。
うまくいかないときほどこの基本に立ち返りたいものですね。
7.まとめ
今回は「モテる」について考察してきました。
そもそも人間には所属感の欲求があることや、モテるのはセンスでも才能でもなく、努力であることを見てきました。
また、モテるための指針として、メタ認知や課題の分離について触れてきました。
「モテる」というと何だか若者向けの軽い言葉に取られるかもしれませんが、突き詰めると愛や所属感など、人間知としての哲学的な問いに繋がります。
モテたいのは紛れもなく人間的な営みの証拠です。
これを機にモテ学を極めてみてはいかがでしょうか。