会話が続かない方へ!男女問わず意識すべき、話上手の会話術!

飲み会や食事会、同僚と二人きりのときなどに「何を喋ろう??」と思うことはありませんか?

あの人はいつも上手に話題を出して、結果モテているなぁ。あれは才能だ、、、と。
いえ、才能ではありません。理論を無意識に使えているだけのことです。

今回は話上手な人がやっている会話術を論理的に紐解いていきたいと思います。

1.なぜ話題に困らない?
2.具体物がないときは
3.仲のいい友達とはずっと喋っていられるのに
4.抽象では話せない
5.具体化は表現力
6.数も必要
7.具体性を突き詰めろ
8.まとめ / 多様性の時代に

仕組みさえわかってしまえば難しくありません!

1.なぜ話題に困らない?

話が上手な人は、いつも会話の流れを掴んでいます。そして、静かになりそうなタイミングで「ところでさぁ、、、」と会話を切り出していますよね?

なぜこんなにずっと喋っていられるのでしょうか。

それは、話す相手と「具体性のある物・事」を媒介としてコミュニケーションを行っているからなんです。

具体性のある物・言葉とは、写真や動画、ゲーム、SNSのコメントなどです。もちろんこれに限りませんが、わかりやすいのでいえばこれらでしょう。

例えば話上手な人は、レストランでお料理を待っているとき、すっと「この間、ここに行ったんだけど・・・」とスマホに保存している写真を見せながら話をします。

つまり、相手と話しているときはいつも手元にある「具体性のある物」を題材にして話をしているということです。

そして、いつも話せる「具体性のある物」(つまり具体物)が手元にあり、それを自然に出せるから話が続くわけですね。

2.具体物がないときは

とはいえ、手元に何もないのにずっと喋っている人もいます。この場合は先の例には当てはまらないように思いますが、そうでもありません。

例えば、「少し前にこんなことがあって・・・」や「最近買った服が・・・」などの切り口で話し始める方が多いかと思うのですが、これらは「記憶」が「具体性のある事」になっています。しかもそれが鮮明なため、より具体性があるのです。

その他に、「このお店ってパフェが有名で」「このメニューめっちゃ気になってたんだよね!」と、結局その場にある具体物を題材にしてみたり、「今どこに住んでいるんだっけ?」「あれから仕事がもっと大変になってさ」とお互いの近況が具体性を帯びているがゆえに題材にできたりすることも多々あります。

手元に具体物がなかったとしても、視界に入るものを具体物として捉えていたり、そもそも形のない物(思い出や近況など)が具体性を帯びて具体物として表象していたりするということですね。

3.仲のいい友達とはずっと喋っていられるのに

昔からの友達や家族など、誰かとたくさん喋った経験は、誰もが一度はあるはず。

なのになぜ目の前の相手とは喋れなくなってしまうのか。
それは、情報を共有している「具体性のある物・事」がないからです。

その人との会話が楽しいか否かは別として、会話を続けられるかどうかはこれにかかっています。

昔からの友達とは、主に「過去」が「具体性のある事」となるので話が続きます。
境遇や固有のエピソードに共通する部分が多いからですね。

また、家族とは「過去」に加えて「生活環境」が「具体性のある事」となります。

逆に言えば、これまで、あるいはたった今から共有できるものが「具体性のある物・事」として扱われるとき、相手とのコミュニケーションが行われるということなんですね。

では、なぜ「具体」なのか。次項ではこれを解説します。

4.抽象では話せない

なぜ「共有しているもの」だけでなく、「具体」なのか。その例を見ていきましょう。

先日読んだ本がとても面白かったとしましょう。これを今相手に伝えたい。

しかし、さっと読んだだけなので具体的に話せません。

「先日読んだ本がとっても面白くて! なんというか、こう、この真実が告白される瞬間が鳥肌もので!」

「どんな真実?」

「世界がひっくり返るような、、、まあ、読んでみたらわかるから是非読んで!」

「ああ、そうなんだ(よくわからないけど面白いのかな)」

と、これで会話が終わってしまいます。

これが具体性のない抽象的な話です。これでは話が続かないので、概念を共有しようとしているだけにすぎません。

ここで、もっと本の内容を細かく覚えていたらどうでしょう?

きっと、こちらからもっと伝えることが多くなり話は続くはずです。

結局のところ概念は、具体化して伝えなければ、聞き手の判断となってしまい、共有できたことにはなりません。

共有するためには具体化する必要があり、具体を通してでしか抽象化されないのです。

5.具体化は表現力

4では、「抽象ではだめだ」という話でした。

しかし、相手と話をするということは、「思考や記憶」という抽象から、「言葉」という具体に変換するということ。

すなわち、話上手な人は具体化するのが上手だということに気づきます。

たくさん話題を持っているから話が続くのではなく、具体化できるからというのがポイントです。

ちなみに、この具体化という言葉は、表現力とも言い換えられます。いかにして表現するか。相手が聞きやすいように伝えられるかですね。

特別な表現を使うわけではなく、ただ相手にとって馴染む言葉を紡ぐと良いと思います。

よって、話上手になるためには、話題を増やすのではなくより鮮明で明確に話ができればいいということになります。

6.数も必要

どんなに具体化する腕があったとしても、話題がひとつの場合、相手によってはピンと来ない場合があるでしょう。

もちろん、ある場では大変な盛り上がりになりますが、みんながみんな、そのように話せることにはならない。そうなっては話上手とは言いきれません。

例えば、鉄道好きな人は、この分野に関してはどこまでも具体的に話せるでしょう。そして、同じ趣味の人同士での集まりでは、大変盛り上がることは容易に想像がつきます。

しかし、これが相手の毛色が全然違う場合、きっと盛り上がることはないと思います。

これが、具体化ができるだけでは話が上手とは言えない例です。

話が上手な人は、相手によって話題を選別したり、変更したりすることができます。しかもそれぞれの話題を具体化して話すことができます。

ただし、話題の数を増やせばいいわけではなく、あくまで具体化する力がベースとなり、それが何パターンもあるから話上手になるということです。

なので、まずは具体的に伝える力を見直してみてはいかがでしょうか。

7.具体性を突き詰めろ

どうすれば具体性を突き詰められるのか。

例えば、あなたの最近の「面白かったこと」を思い浮かべてください。

それを、「ウェブマッピング」(連想ゲームのような、そしてクモの巣のような図)で示してみてください。

紙の中央に「面白かったこと」と書いて、それに分岐を増やしていくと。

たくさん書けたらそれは具体化することができていると言えるでしょう。

逆に、少ししか書けなかったら具体化できていないか、エピソードが足りていないかのどちらかです。

このように、「面白かったこと」という抽象といかにたくさんの言葉が繋がるか、そして表現できるかが重要になってきます。

ウェブマッピングでしなくても日々の会話具体化を意識するだけでも変わります。

より簡潔に、かつ細かく表現しようとすれば具体性が伴ってきます。
筋トレと同じく、意識するだけでかなり変化しますよ!

8.まとめ / 多様性の時代に

具体性を突き詰めるということは、多様性を重んじることに繋がります。

なぜなら、どんな相手にも伝わるように工夫し、文化や生活環境が違う相手にも「なるほど、面白いね」や「伝わっているよ」と思わせることができるからです。

多様性は、世界レベルでなくても、少人数のグループレベルで存在します。

仲の良い4人グループがあったとして、たった4人なのにそれぞれの生い立ちやストーリーは唯一無二なものです。

というのとは、自分以外の人に何かを伝えるためには具体化せざるを得ないわけで、多様性が叫ばれなくても必要なことだと言えます。

結局、話上手でなくてもいい。

ただ人と繋がれるだけの力は持っておきたい。そう思うのです。