ざっきーぶろぐ 
学習において「どうしても理解できない」「この方法で合っているのか不安だ」と感じたことはありませんか。
実は、ただ知識を詰め込むのではなく、効率よく勉強し、自分自身の学びを最大限に引き出す方法が存在します。
その鍵となるのが「メタ認知」です。
この記事では、メタ認知とは何か、そしてメタ認知を活用した具体的な学習法を紹介し、あなたの学習効率を飛躍的に高めるためのヒントをお伝えします。
そして、今「勉強は面倒だ」と感じているなら、もしかすると自分の学習プロセスを十分に見直せていないことが原因かもしれません。メタ認知を鍛えることは、まるで筋トレのように、継続することで確実に力となります。
効率よく勉強するためには「メタ認知」が必要
効率的な学習において重要な要素として、「メタ認知」が挙げられます。
メタ認知とは、自分自身の思考や学習過程を客観的に捉え、コントロールする能力のことです。
簡単に言えば、「自分が今、何をどうしているのか」「どこが分からないのか」を常に意識しながら学ぶ力です。
心の中にもうひとりの自分がいるイメージをするといいかもしれません。もしくは、画面越しに今の自分をモニターし、コントローラーで自分を操作するイメージでもよいです。
この能力を磨くことで、単に知識をインプットするだけでなく、どの部分でつまずいているのか、どうすればより深く理解できるのかといった、自分自身の学習プロセスを改善することが可能になります。
つまり、メタ認知は、学習の「質」を上げるための土台と言えます。
▼メタ認知に興味がある方は是非読んでみてください。
メタ認知を使った学習法
ここからは、具体的なメタ認知を活用した学習法を4つご紹介します。
各方法には実際の例も交えながら、どのように実践すればよいのかを詳しく解説します。
1 「どこが分からないか」を自分に問いかける
方法：テキストや問題を読み進める際、自分が理解できていない部分を明確にするために、定期的に「どこが分からないのか」を自分自身に問いかけます。
実践例：例えば、数学の問題集を解いているとき、解答に行き詰まったとします。そこで、ノートに「この部分は何が分からないのか？」と具体的に書き出してみましょう。
「なぜこの公式が使えるのか？」
「この変数の意味は何か？」
「解法のどのステップでつまずいているのか？」
こうして、自分の理解のギャップを明確にすることで、確実に学習内容が定着するきっかけとなります。
学校の先生が賢く見えるのは日頃から教えることで、学習内容と理解のギャップを自然に埋めることができているのです。
しかも、児童生徒から質問が来てもいいように備えているわけですから、なおさらこのギャップを埋める必要があるわけですね。
2 人に説明するつもりで問題に取り組む
1のように、学校の先生になったつもりで勉強する作戦があります。
方法：学んだ内容を自分の言葉で他人に説明するつもりになって、問題や概念に取り組む方法です。このプロセスは、理解を深め、知識の定着を促進します。
実践例：歴史の勉強中に、ある出来事の背景や因果関係を学んでいるとします。そこで、架空の友人に「この事件はなぜ起こったのか？」と説明するつもりで、話の流れを整理してみましょう。
「まず、背景として当時の社会情勢がこうだった」
「次に、主要な登場人物の行動がこの事件を引き起こした」
「そして、結果として社会にどんな影響を与えたか」
このように説明するつもりで取り組むことで自分の中に整理された知識が定着し、理解が深まります。
もし説明に詰まる部分があれば、そこが理解の不十分な箇所だと認識できるため、再学習のポイントにもなります。
3 「今何をしているか」を考える
方法：問題を解いている最中、もしくは学習中に「自分は今、何をしているのか」を定期的に振り返る習慣をつけます。これにより、学習の方向性がぶれず、効率よく進められるようになります。
実践例：プログラミングのコードを読んでいるとき、突然手が止まってしまった場合、深呼吸をして一旦立ち止まり、自分に問いかけます。「今、どの部分で迷っているのか？」「このコードは何を実現しようとしているのか？」と。
このような内省を行うことで、無駄なエラーを防ぎ、正しい方向に問題解決の糸口を見つけやすくなります。さらに、自己チェックのプロセスを通じて、より自律的な学習者へと成長できるでしょう。
課題が複雑であるほど、「今何をしているか」が見えなくなります。考えてみれば単純なことでつまずいていた！なんて経験があるかもしれませんが、まさにこの状態です。
4 使える作戦がないか考える
方法：問題に直面したとき、「今の状況で使える解決策やアプローチは何か？」を自問自答する習慣をつけます。柔軟な思考と多角的な視点を養うことができます。
実践例：例えば、英語の長文読解で分からない単語やフレーズが出てきたとします。その際、単語帳を使って調べる、文脈から意味を推測する、もしくはインターネットで検索してみるといった複数の作戦を検討します。
「どの方法が一番効果的か？」「今の自分にとって最も手軽な方法はどれか？」といった問いかけを通じて、自分に合った戦略を見つけ出すことができます。
学校などのいわゆる「勉強」は、必ず問題が解けるようになっています。
記述問題でも、採点にはポイントが必要なため、ここにも明確な「答え」が存在します。
ということは、使える道具(数学でいうと、公式、問題に出てくる数字、これまでの知識など)を適切に組み合わせて使えば必ず解けます。
よって、問題に行き詰まった時は、「使える道具」を洗い出してみるのが手です。
その他のメタ認知を活用した学習法
①自分の学習プロセスを記録する：毎日の学習内容や気づきをノートやデジタルツールに記録し、定期的に振り返ることで、自分がどこで成長しているのか、またどの部分でつまずいているのかを客観的に分析できます。
②目標設定と自己評価を行う：「今日の目標は何か？」「この問題は自分にとってどのレベルの難易度か？」など、具体的な目標設定と、その達成度を自己評価することで、学習のモチベーションを維持し、改善点を見つけやすくなります。「学習の現在地を知っている」ことは、モチベーション管理にとても有効です。
③フィードバックを積極的に取り入れる：模擬試験や他人からのフィードバックを活用し、自分の理解やスキルがどの程度達成されているかを定期的にチェックしましょう。これも一つのメタ認知の実践です。
まとめ
効率よく勉強するためには、単に時間をかけるだけではなく、自分自身の学習過程を客観的に把握し、改善することが重要です。メタ認知を活用することで、次のような効果が期待できます。
①理解の深まり： 何が分からないかを明確にすることで、効果的な質問や再学習が可能になる。
②知識の定着： 人に説明するつもりで取り組むことで、自分の中に整理された知識が確実に定着する。
③学習の方向性維持： 「今何をしているか」を常に振り返ることで、無駄な時間を減らし、正しい方向へと学びを進める。
④柔軟な思考： 問題に直面した際に使える作戦を自ら考えることで、状況に応じた適切なアプローチができるようになる。
このようなメタ認知を活用した学習法は、どんな分野の勉強にも応用可能です。
自分の学びを俯瞰し、常に「どうすればもっと良くなるか」を考えることで、単なる知識のインプットにとどまらず、実践的なスキルや創造性を育むことができるでしょう。
忙しい現代社会において、効率的に学ぶための方法として、ぜひメタ認知を取り入れてみてください。
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▼メタ認知に興味がある方は是非読んでみてください。
