スポーツの世界に身を置いている者ならば一度はフィジカルという言葉を耳にした事があるのではないでしょうか。
フィジカルとは、肉体の力、身体能力のことを指しますがこれが高い人ほど身体能力も高い傾向にあり、様々なスポーツに有利です。
身体能力の種類一覧
身体能力を構成するあらゆる能力です。
筋力
筋力とは、筋肉から発揮されるパワーのことです。体力測定では握力や背筋力、上体起こしなどで測る事が可能です。
瞬発力
走ったり、縦や横にジャンプしたり、重いものを持ち上げたりするバネのような瞬間的なパワーのことです。立ち幅跳びで測ることが可能です。
スピード
スピードには2種類あります。まずは走るのが速いという意味でのスピードです。50m走で測る事が可能です。
次に敏捷性です。アジリティとも言います。これは、いかに素早く動けるかを示し、アジリティは反復横跳びで測る事が可能です。
跳躍力
跳躍力は2種類存在します。それは遠くへ跳ぶ力=横へのジャンプ力と高く跳ぶ力=縦のジャンプ力です。
横へのジャンプ力が高ければ陸上跳躍種目の走幅跳、三段跳に有利ですし、縦へのジャンプ力が高ければ走高跳、棒高跳に有利です。
スタミナ
持久力のことです。スタミナがあるとは、全身持久力を指す場合と筋持久力を指す場合とがあります。
全身持久力とは、心肺機能に値する持久力のことで20mシャトルラン、持久走で測れます。
筋持久力とは、筋肉を一定の力で長時間出力し続けられる力を指します。
緻巧性
いかに緻密かつ、巧みな身体の使い方ができるかどうかです。緻巧性と瞬発力が高い人はソフトボール投げ、ハンドボール投げなどで良いスコアが出ます。
柔軟性
身体の柔らかさのことです。上体をどこまで倒せるのか又はそらすことができるのか、両足をどこまで広げられるのか、関節の動作に関わる能力。柔軟性が高い人はダンスや体操競技に向いています。長座体前屈や上体そらしなどで測る事が可能です。
平衡性
平衡感覚、バランス感覚のことです。綱渡りをする際は高い平衡性が求められます。閉眼片足立ちで測る事が可能です。
協応性
一つの部位ともう一つの部位を同時に動かすことができるかどうかです。
制御力
力加減を調整できる能力の事を言います。制御力が低いとパワーが抑制できず、不器用になってしまいます。
回復力
体力を回復する早さ。もっと言うと、肉体疲労を短時間で回復させる能力のことをいいます。
反応速度
反射速度とは反射神経の早さです。フィジカルとは少し違いますがあった方がスポーツでは有利なので一応入れておきます。目で見たものに対して素早く反応できるかどうか。反射神経がある人はこの能力が高いです。
身体能力の種類まとめ
- 筋力=筋肉が発揮するパワー
- 瞬発力=瞬間的なパワー
- スピード=①走力、②アジリティー
- 跳躍力=①横へのジャンプ力、②縦へのジャンプ力
- スタミナ=①全身持久力、②筋持久力
- 緻巧性=身体を巧みに使いこなす能力
- 柔軟性=体の柔らかさ
- 平衡性=バランス感覚
- 協応性=別の部位を同時に動かす能力
- 制御力=力を加減する能力
- 回復力=肉体の疲労から回復する能力
- 反射神経=目から入った情報を素早く処理する能力
以上です。